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Q.以前、登記の依頼をしようとしたら、「こちらは行政書士事務所なので・・・」と言われたことがあります。そもそも司法書士と行政書士は違うんでしょうか?
どちらもなんとなく聞いたことはあるのですが・・・
A.できる業務が異なっています。
どちらも国の機関に申請を出す、という点では似ているのですが、
司法書士・・・法務省が監督、主な業務は登記申請
行政書士・・・総務省が監督、主な業務は官公署への申請
となっていて、この2つができた歴史的背景は全く異なっています。
司法書士は登記に関して独占業務権限があり、登記に関する専門性が高いとも言えますが、その他の許認可に関する書類を作成することはありません。
対して、行政書士は登記申請は行わないものの、「飲食業許可」「建設業許可」「帰化申請」等、できることが多く、行政書士事務所ごとに専門分野が異なっています。
ちなみに、行政書士の試験では一般教養の科目がありますが、司法書士試験にはありません。
事例 | 主に対応する士業 |
---|---|
①実家の相続手続きで兄弟間で揉め、 調停になった | 弁護士 |
②上記の調停がまとまり、 実家の相続登記をした | 司法書士 |
③相続税の申告をした | 税理士 |
④実家売却のために家の周りを測量した | 土地家屋調査士 |
⑤実家を売却した | 司法書士 |
⑥売却後の譲渡所得税の申告をした | 税理士 |
⑦売却した資金を元手に、 会社の設立登記をした | 司法書士 |
⑧設立した会社の税務届・ 社会保険手続きをした | 税理士・社会保険労務士 |
⑨飲食店認可の申請を役所へした | 行政書士 |
⑩会社が順調のため、増資の登記をした | 司法書士 |
⑪会社用の建物を建てるため、 建築確認の申請をした | 行政書士 |
⑫建物が建った後の表題・保存登記 | 土地家屋調査士・司法書士 |
⑬会社で商標・特許の申請をした | 弁理士 |
⑭会社に外部の監査役をつけることにした | 税理士・公認会計士・弁護士 |
※上記はあくまで一例です。
なお、複数の資格を所有していて、士業登録は1つしかしてない場合と、
2つ以上の士業登録をしているケースとありますので、事務所ごとに受任できる範囲が違うことがります。
上記でいろいろ書きましたが、読んでも分かりにくい部分はわろうかと思います。
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