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Q.両親が亡くなって、実家が空家になったので、どうしようか悩んでいます。
というよりも、そもそも何をしたらいいのか、何の方法があるかも分からないんですが・・・
A.ご実家が両親の名義であれば、多くの方が直面する問題ですが、人生で何度もあることではありません。そもそもどういったことが考えられるかを整理してみましょう。
おそらく多くの方が、「いや、それはないでしょう」と思われたと思います。ですが、ケースによっては一定期間そのままにせざるを得ないこともありますので、空家をそのままにした場合のデメリットを見ていきましょう。
1.住んでもないのに固定資産税がかかる
→家だけ取り壊すと税金が上がります。
2.害獣が住み着く
→もしかしたら家ごと売却できたかもしれないのに、
取り壊す必要がでてくるかも?
隣家にも迷惑がかかります。
3.防犯上のリスクを負う
ex.誰かが住み着く、放火される、犯罪に使用される
→言わずもがな、どれも恐ろしいことです。
正直、何にもいいことがありません。
中には相続人同士が揉めて家がそのままということもありますが、上記のような負担を考えると、お互いにある程度妥協してでも解決策を出した方が良いでしょう。
なお、害獣被害については現場を経験したことがあります。
害獣駆除のため、業者を呼び、罠を設置しましたが、一向に罠にかかりません。(どうやら一度罠にかかったことがある個体だと罠にかからないようです。)
糞は室内のあちこちにあるし、天井からはオシッコのシミがたれているしで、家自体はそこまで傷んでいなかったのに、このために取壊しする必要ができてしまった、という思い出があります。
実際にそこに住むことができ、相続人同士で同意が得られるのであれば、それが一番良いでしょう。
なお、こういうときは実際に住む人の名義にすることが一般的ですが、絶対にそうしなければいけないわけではありません。
例えば、名義は兄にして、実際は妹夫婦が住む、ということでも問題ありません。
ただし、その場合は、
・固定資産税をどうするか
・賃料の有無
・家に何かあったときの工事費用の負担
などを事前に決めておかないと、後々のもめ事の種になります。
単純に考えると夢の不労所得です。
ですが、なかなか世の中甘くありません。
まず、賃貸するにあたり、当然ですが借主を見つけなければなりません。しかし、実家は使い古されており、リフォームをしなかれば借りてくれる人が見つかりそうにありません。
なんとか実家をリフォームをし、借りてくれる人を探しましたが、なかなか見つからず、やむなく不動産会社に借主を探してもらうことにし、3か月後、ようやく入居者が決まったものの、その半年後には賃料支払いが滞ることに・・・
こういう例えは極端なのですが、実際に起こり得ることです。
また、賃料収入を得たがために確定申告をしなければならなかったり、配偶者の扶養の範囲内で働いていた人が賃料を得てしまったので社会保険に加入しなければならなくなることもあります。
ですので、運良く借りてくれそうな人がいたからと言って、あまり安易に契約を結ぶことは控えた方が良いでしょう。
こうして見てみると、やはり現実的なのは
・② 住む
・③ 売却する
のどちらかが現実的でしょう。
しかし、どちらの手段をとるにせよ、いったんはどなたかの名義にしなければなりません。
もし、相続人間でなかなか話し合いの場を設けることが難しい場合、当事務所内でお話いただくことも可能ですので、お気軽にご相談ください。
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